2022年6月22日

2022.6/22 宇田川榕菴 176命日

江戸後期、コーヒーに【珈琲】の漢字をあてた人物がいます。それは津山藩医であり蘭学者の宇田川榕菴(うだがわようあん)。【珈琲】の文字は、オランダ語の【koffie】の発音に合わせただけでなく、【珈】は女性の髪を飾る花かんざしの玉、【琲】はかんざしの玉をつなぐ紐を表したもので、コーヒーの木に真っ赤なコーヒーチェリーが実っている姿が、花かんざしに似ていることから描写したものと伝わっています。

「珈り」なんと読むでしょう?「こーり」、「かおり」ではないです。正解は最後に表記しています。⁡西洋の近代科学に関する書物を翻訳する際に、それまでの日本には概念すらなかった言葉を、いろいろ生み出していらっしゃいます。「細胞」「水素」「酸化」などなど、今では当たり前のように使われている言葉たちです。表現に艶っぽいセンスのある方だったのですね!

A.かみかざり

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